
2025年7月号
ウポポイ5周年 ~アイヌの世界と出会う場所~
アイヌ民族は日本列島北部周辺、とりわけ北海道の先住民族です。日本語と系統の異なる「アイヌ語」をはじめ、自然界すべての物に魂が宿るとされている「精神文化」、祭りや家庭での行事などで踊られる「古式舞踊」、独特の「文様」による刺しゅう、木彫り等の工芸など、固有の文化を発展させてきました。「ウポポイ(民族共生象徴空間)」は日本の貴重な文化でありながら存立の危機にあるアイヌ文化の復興・創造等の拠点となるナショナルセンターであり、我が国が将来に向けて、先住民族の尊厳を尊重し差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくための象徴として整備され、7月12日に開業5周年を迎えます。