特集2
進化を続ける北海道のワイン
掲載号:2026年1月号
ワインの新銘醸地・北海道
北海道の各地域では、その気候風土を生かしたワイン造りが盛んに行われています。道内のワイナリー数はこの10年間で33カ所から75カ所(令和7年10月末現在)と年々増加し、「GI Hokkaido」の認定やオリジナル品種「山幸(やまさち)」の国際ブドウ・ワイン機構(OIV)品種登録など、道産ワインは国内外から大きな注目を集めています。道では、人材の育成に加えて、各種プロモーション活動・輸出の拡大などを通じた道産ワインの消費拡大に取り組んでいます。


道内各エリアの特徴

- 後志エリア
- 温暖で果樹地帯である余市町、仁木町を中心に北海道全体の約半分のワイナリーが集中している。
- 空知エリア
- 風光明媚な景色にブドウ畑が溶け込み、 自然と調和した景観の美しいワイナリーが多い。
- 上川エリア
- ミネラルを多く含んだ高い糖度のブドウや、 アイスワイン用のブドウも収穫されている。
- 道東エリア
- 道産ワインを牽引してきた十勝ワインによる品種開発が行われた土地で、栽培と醸造の独自技術が蓄積している。
- 道南エリア
- 土壌や気候にも個々の特色がみられ、 ワイナリーやブドウ園の進出が注目される。
- 札幌近郊エリア
- ワイナリーごとのブドウ品種やワイン造りの違いが特徴的。
各ワイナリーの詳細は、下記URLからご覧いただけます。
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/sss/wineindustry.html#chapter-1

道内ワイナリー数の推移


道産100%ワインの目印「GI Hokkaido」
「GI制度」は、地理的表示のことを指し、地域の農産物や食品をブランドとして登録、保護する制度です。平成30年6月、国税庁からワイン産地として「北海道」が指定されました。


北海道ワインアカデミー
道内でワイン造りに携わる方々にブドウ栽培・ワイン醸造技術やマーケティングを中心とした経営のレベルアップにつながる研修会を開催しています。これまでに261名の修了生を送り出し、このうち、45名(33事業者)(令和7年10月末現在)が新たにワイナリーを開設しました。


海外プロモーション
ASEANにおける道内ワイン事業者の認知度の向上及び販路拡大に向け、現地の酒類バイヤー、飲食店などを対象とした、道産ワインのPRと販路拡大を図るセミナー及び商談会を開催しました。

(令和6年11月)

(令和7年1月)

道内各地のワインをどさんこプラザで
JR札幌駅西通北口にある北海道どさんこプラザ札幌店では、道内各地域の個性豊かなワインを取りそろえて販売しているほか、イートインコーナーでは、道産ワインやチーズなどの道産食品をスタンディング形式で有料試飲・試食することができます。また、その他道外各店舗やWEB販売でも、道内各地のワインなどをご購入いただけます。

特集2(ワイン)に関するお問い合わせ
道庁食産業振興課
TTEL.011-204-5138