特集2

北海道産日本酒の今

世界が認めた、北海道の恵みをかもす技

掲載号:2026年1月号

北海道は、おいしい日本酒造りに適した清らかな水や豊かな土壌に恵まれています。これに加えて品種改良により道産酒米の品質も向上しています。道内では近年、新たな酒蔵も誕生し、現在、全道の16酒蔵17製造場で道産酒米などを使用した多様な日本酒が造られています。道産の日本酒は、国内外で高く評価されており、道では、道産日本酒の消費拡大に向けたさまざまな取り組みを進めています。

北海道産日本酒の今
北海道の酒造

北海道の酒米を使用したおすすめの日本酒

道では、北海道の酒米を使った各酒蔵おすすめの日本酒の動画を公開しています。また、各酒蔵の詳細やさまざまな日本酒の特徴をウェブサイトで紹介しています。ここで紹介した日本酒は、各酒蔵のオンラインショップなどでもお買い求めいただけます。

北海道の酒造
ナビゲーター くま りん さん
銘酒の裕多加ゆたか 取締役専務
アメリカ・カリフォルニア州出身

▼北海道の酒米を使用した日本酒のPR動画

酒蔵おすすめの日本酒やオンラインショップへのアクセスはこちらから

道産酒米 「吟風」 「彗星」 「きたしずく」

道内の各酒蔵では、北海道で育成された「吟風」「彗星」「きたしずく」の3種の酒米を使った個性あふれるおいしい日本酒造りに取り組んでおり、酒蔵における道産酒米の使用割合は年々増加し、8割を超えています。

道産酒米 「吟風」 「彗星」 「きたしずく」
道内酒蔵における道産酒米使用割合

酒米品種開発の取り組み

北海道立総合研究機構では、北海道の気候や土壌に適した酒米の育種を進めており、酒造メーカーと協力しながら品種の選定と改良に取り組んでいます。現在は、「吟風」「彗星」「きたしずく」に続く新たな酒米品種の開発を目指し、道内数カ所の酒蔵で大規模醸造試験が実施されています。

酒米品種開発の取り組み
現在試験中の空育酒200号

日本酒アワード

令和7年5月、ブランド力や認知度向上を目的に「吟風」「彗星」「きたしずく」のいずれかを使用して製造した道産日本酒を表彰する「-北海道米でつくる-日本酒アワード2025」が開催され、一般審査員の投票によりグランプリを含めた3銘柄が選ばれました。

日本酒アワード
左からグランプリのざくら酒造(株)ほか、合同酒精(株)、男山(株)の皆さん

輸出拡大に向けた取り組み

道産日本酒の輸出の拡大に向けて、アジアにおける北海道の優位性を生かしたプロモーション、今後の輸出拡大が期待される欧州における酒蔵の個性とストーリーを生かしたプロモーションを行いました。現地では、チーズやフレンチと合わせたい、どこで購入できるかなど、道産日本酒を求める多くの声が聞かれ、道産日本酒のおいしさや品質の良さが高く評価されました。

C'est Bon ! Le Japon(フランス)の様子(令和7年2月)
C’est Bon ! Le Japon(フランス)の様子(令和7年2月)
InterWine広州(中国)の様子(令和6年10~11月)
InterWine広州(中国)の様子(令和6年10~11月)

特集2(日本酒)に関するお問い合わせ

道庁農産振興課

TEL.011-204-5435