特集2
令和7年度 北海道予算
掲載号:2025年6月号
地域の「力」を高め、北海道の創生に取り組み、エネルギー、食、観光資源といったポテンシャルを「形」にしてその価値を押し上げることで、道民の皆様の命と暮らしを守り、日本の未来を支え、世界の中で一層輝く北海道づくりを進めていきます。
令和7年は、次世代半導体のパイロットラインの稼働やアジア最大級となるAIデータセンターの着工に加えて、政府の「GX2040ビジョン」に再エネの豊富な地域で産業集積を加速させる方針が示されるなど、北海道にとって大きなチャンスを迎えています。また、改正された食料・農業・農村基本法に基づく新たな「基本計画」に北海道が「主要穀物などの主産地」と明記されるなど、我が国の食料安全保障における北海道の役割はますます大きなものとなっています。こうした様々な動きを的確に捉え、 政策を着実に推進していくため、次の3つの柱に基づき、重点政策をとりまとめました。

災害の備えを強化
防災訓練や防災教育、避難所用備蓄資材の充実など
268百万円
ヒグマとの共存、被害の軽減
市町村のゾーニング計画策定、捕獲・出没対策支援、人材育成など
124百万円
食と農業の魅力を発信
赤れんがガーデンでの都市と農村の交流イベントの実施など
19百万円
地域農業への支援
老朽化した共同利用施設の再編集約の支援など
18,053百万円


半導体の複合拠点を実現
人材育成体制の構築、産学共同研究の推進、教育研究拠点の整備など
508百万円

未来技術で地域課題を解決
未来技術を持つ企業と市町村のマッチングなど
25百万円
食と観光の魅力を発信
万博を契機とした、あべのハルカス・羽田空港等での食と観光のPRなど
23百万円
宿泊税導入に向けた理解の促進
事業者のレジシステム改修への支援、制度の周知・説明会など
1,206百万円

「こどもまんなか社会」の実現
道と市町村の子育て支援策の発信・強化、こどもの権利の周知など
26百万円

多様な働き手の就業を促進
潜在労働力の掘り起こし、簡易業務等の切り出しによる支援など
12百万円
令和7年度予算の概要
令和7年度予算は、昨年度と比較して290億円増の3兆505億円となりました(一般会計)。また、実質公債費比率は、減債基金への積戻しに取り組んだことなどにより、一定の改善が図られました。道財政は、今後も多額の収支不足額が見込まれるほか、金利の引上げや過去に発行した道債が償還時期を迎えることなどから、比率も高い水準で推移するなど、厳しい状況が続く見通しにあることから、引き続き、財政の健全化に向けた取り組みを進めていきます。


特集に関するお問い合わせ
令和7年度重点政策…道庁政策局
TEL.011-204-5106
令和7年度予算の概要…道庁財政課
TEL.011-204-5030